KFCメンバーの日記〜飯田下伊那の渓流釣り

南信州からお届けするアウトドアの話題。天竜川の源流支流を巡る渓流釣り(イワナ、アマゴ)など。とあるフィッシングクラブのメンバーが伊那谷の魅力を伝えます!

大鹿村塩川で3匹釣りました

 大鹿村の鹿塩川支流である塩川へ行って来ました。今日は朝から薄曇りで絶好の渓流釣り日和でした。



 肝心の釣果を先に報告しておきましょう。7時から始めて13時までで、20cmと16cmのイワナ、そして17cmのアマゴの計3匹と小物揃い。。。16cmを釣ったときにはちょっと小さいかなと思ったんですが、リリースせずに持ち帰りました。家族で一人一匹ずつお皿に並べることが出来ましたので、まあ良しとしましょう(笑)。


アマゴ
アマゴ。朱点が少ないし全体的に色がくすんで見える
魚の写真を撮るのは難しいですね。なにかコツがあるのでしょうか?



 初めて入る川ですし、情報もあまりないのでスタート地点はカンで決めて、前回下見に行ったときに気になっていた堰堤からスタートしました。

スタート地点(樺沢との合流地点)

35/34/46.503,138/5/58.678

※マウスのホイール回転で拡大縮小、地図上でドラッグすると移動です。
 →この地図サービスの使い方



 山奥にある渓流はどこもそうでしょうが、本当に水がきれいで川の底まで見えます。そして流れる水の音だけがこの小さな谷を満たしています。こういう空間を歩いているだけで日頃のストレス(?)が解消されていくようです。

塩川。滝壺を見下ろす。水がきれい





 途中、何度もバラしてしまいました。。。
 タモを出そうとしてまごついていたら、いつの間にかいなくなっていたり、こちらへ寄せてくる途中で水中から飛び上がり見事(!涙)川のどこかへと逃げて行ってしまった事がありました。きっとあれは30cmはありました(いや25cmかな。20cmかな(笑))。

イワナ(岩魚)
イワナ。全体に白い点がある


同じ魚なのに見る角度によってこんなに色合いが変わります。
青紫色に光り、薄く黒い斑点がある



 また、一度ハリスが切れてしまいました。前回も使っていた仕掛けなので、ナイロンのイトが劣化して、強度がなくなっていたのでしょう。もったいないので何度も使いたいところですが、釣り上げる確率を下げる原因となってしまいます。少なくともその日繰り返し使った仕掛けはその日に捨てることにします。



 エサは釣具店で買ったブドウ虫だけを使いました。川虫を捕まえようか迷っているうちに当たりが来たり実際釣り上げられたりして、そのまま最後まで行っちゃったんですよね。ブドウ虫も美味しいらしいです。

 家に帰って魚をさばいたときに胃袋の中を見ましたけが、ちっちゃい虫がたくさん入ってました。ヤツら、食べまくってます。暖かくなって活性化しています。




 今回のポイントは急流ではなかったので危険箇所もなく、川岸も比較的歩きやすくて遡行していて楽でした。木の枝が覆い被さっているところも少なかったので、イトが枝に引っかかって取れなくなるアクシデント(初心者ならではかも知れませんが。。)も1回しかありませんでした。

塩川。上流へ向かって


 釣り人は私の他には2人ほど見かけました。リール竿を持っているのが見えましたので、ルアーかフライでしょうか。中途半端に山奥なので人が少ないですね。



 それにしても、魚がかかった瞬間の、あのびくびくっとする感覚がたまりません。ウキを使わない渓流釣りのような釣り方を脈釣りといいますが、まさに魚の動きが脈となって竿を伝わり、それが自分の腕に何ともいえない振動を与えます。


 あの感覚をまた体験したくて、私は再び川へ向かうのです。


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八ヶ岳核心部その9 〜途中で目撃した驚異的な光景など〜

八ヶ岳核心部 目次



 小屋に帰ってきてみると、サノさんは復活できたようだった。多少眉間にしわが寄っていたが、それはいつものことである。早速荷物をまとめて出発することにした。

 管理人にお礼を言って赤岳頂上小屋を後にした時には、時計はすでに10時をまわっていた。

 今日はコースタイムでいうと5時間ちょっとでタローさんの車が停めてある本沢入口に到着する予定だ。まあ本沢温泉に入っていく予定なので実際はもう少しかかるだろう(…とこのときは気楽に考えていたのだが、実はたくさんの道草が必要だったのである…)。



 小屋からの下りはかなり急だった。この山は傾斜角が45度くらいあるのだ。そういえば昨日の登りも大変だった。赤岳展望荘を過ぎた辺りから振り返ると、まるでイタリアンジェラートのようなその姿を見ることが出来た。きっとピラミッドを間近で見るとこんな感じなのだろう。いやそれよりも凄い迫力なのかもしれない。とにかく膨大な体積のかたまりが目の前にあるという感じだ。しかも今それを下りてきたばかりなのだ。



 横岳の付近一帯は想像以上に険しい場所がいくつかあった。鎖場や鉄梯子、ロープによる補助など、初心者にはちょっと辛いかなと思うような場所がいくつも現れた。片側が切れ落ちた崖になっている岩壁沿いの道などは、こういうルートになれているはずの僕でさえ躊躇してしまうほどだった。

 こういうときに注意しなければ行けないのは、足下もそうだが頭の方もよく見て歩かなくてはいけないということだ。足下ばかりを注意して歩いているときに急にザックに岩や木の枝が当たると、バランスを崩してしまってとても危険である。



 それにしてもこの辺りは結構険しい。稜線から外れたところにも、突然数十階建てのビルのような巨大な岩がそそり立っていたりする。そこには所々に大きな亀裂があり、長い年月をかけて姿を変えてきたことが分かる。


ツッキー「あ、見ろよはっしぃ! あそこに人がいるぞ」

ぼく「えっ、あ! おお!」



 なんとその巨大な岩でクライミングしている人たちがいる。経験のない者にとっては驚異的な光景だった。だいたいあの岩の麓までだって、どうやって行けばいいのか…。

 八ヶ岳は奥が深い。
 山域が広いということではなく、様々な顔を持っていて、訪れる人を飽きさせないのだ。


 すっかり八ヶ岳に魅せられた僕らだった。

 

つづく
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八ヶ岳核心部その8 〜阿弥陀岳山頂からの眺めのすばらしさなど〜

八ヶ岳核心部 目次



 朝一番はまだ体が固い。つまずきかけたときに次の足が出にくく感じる。滑落事故が起こるのも朝が多いと聞く。

 いつもならゆっくりと歩く登りから始まるのだが、今日は今まであまり経験のない下りからのスタートである。


 ほとんど空身に近い僕らは、どんどんペースを上げて先を急いだ。坂道を走るようにして駆け下りていく。行き交う登山者はやはり中高年が多かった。

「ちょっとすいませーん」

と断って次々に抜かして行けるのは良いけど、やっぱり若者が少ないと寂しい。


 途中にある中岳を通過して快調に飛ばす。阿弥陀岳は下から上までほとんど直登だったが、何しろに肩に食い込むザックがないからガンガン上がっていくことが出来た。


 赤岳は完全に逆光の中にあり、まぶしい朝空の中で真っ黒なシルエットになっていた。南に見える形がきれいな山は編笠山か。その向こうには南アルプスも姿を見せている。そして振り返ると中央アルプス、その隣に御嶽山、そして北アルプスも見ることが出来た。平地を覆っていた雲海がいつの間にか消えかかっており、サノさんには申し訳ないがのんびりと360°の眺望を楽しむことが出来たのである。

 そしておきまりの記念撮影をした。また、それぞれ一人ずつ写真を撮ったりした。ツッキーさんは来年の年賀状に使う写真にするらしい。なるほど、登山野郎ならそうするよね。

ツッキー「はっしぃ、ちょっとかっこよく撮ってよ。これを年賀状に使うからさぁ」

ぼく「はーい、撮りますよー」



カシャ。



つづく
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八ヶ岳核心部その7 〜朝食後のサノさんの様子など〜

八ヶ岳核心部 目次



 小屋に戻って朝飯を食べた。他の客にまじってみそ汁をすする。昔はまずかったらしいが、最近の山小屋の飯は結構美味しいと思う。朝はあまり食べられない僕だが、この時はお代わりをしていた。

 他のメンバーも結構食べたが、サノさんだけは食が進まないようだった。どうやら具合が悪いらしい。

サノ「ええ、ちょっとだめです。ああ、はい。だめそうです。ええ」


 食事は終わったあとも、サノさんは動けなそうだった。昨日飲み過ぎたためだろうか。どうやら風邪ではないようなのでしばらく様子を見ることになった。


 しかし、このままただ待っているのも時間がもったいない。この時まだ6時だったのだ。地図を見て残りの3人で話し合った結果、赤岳の隣の阿弥陀岳に行くことにした。コースタイムは往復で3時間ほど。まあ僕らの足なら2時間半といったところか。


ツッキー「じゃあな、サノ。小屋の人にいって薬もらえよ」

サノ「ええ、はい。まあ、そうですね、もらっときます。はい」



 

 というわけで僕らは、具合の悪いサノさんを残し、水筒とカメラだけを持って阿弥陀岳を目指したのだった。


つづく
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八ヶ岳核心部その6 〜朝日が昇るのを見ながら思ったことなど〜

八ヶ岳核心部 目次



 他の登山客の話し声で目が覚めた。湿っぽい掛け布団をはねのけて辺りを見回すと、みなさん外へ出る準備をしている。プロトレック※1に目を近づけると、現在5:30。昨日確認したところによると、日の出まで後15分といったところか。他のメンバーの肩を小突いて起こす。



 山では朝日が出るのを見物するのが普通だ。“御来光”なんていって、ご年輩の方は太陽に手を合わせたりする。確かに、美しい大自然の中で荘厳な夜明けを見るとすがすがしい気持ちになったりする。

 やっぱり朝はかなり寒い。肩を寄せ合って靴を履いたが、玄関のストーブから離れたくなくなる。それでも、他の登山者に押されるようにして僕らは山頂を目指した。



 薄明の中、富士山が見えていた。中腹から上が雲海の中から出てる。すでに冠雪している。

 ふるえながら山頂へと歩いていく。わずかな道だが登山者で渋滞していた。狭い頂上もたくさんの登山者で埋まっていた。僕らもスペースを見つけて御来光を待つことにした。

 たばこに火を付けてから、灰皿を忘れてきたとこに気づいた。しかたなくその場に灰を落とす。太郎さんもそうする。吸い殻だけは小屋まで持って帰ったとしても、山は確実に汚れた。

 山に対する人間のインパクトについては、僕は勝手にこう思っている。もし、明治以前のような、こんな山奥に入る人の数が少ない時代ならば、たばこもその場に捨てて良いし、どこでたき火をしても良いだろう。もうすぐ日本人の人口は少なくなっていくのだから、だんだん山はきれいになるのだろうと。今はアルプスにも年間何十万人も登るが、そのうち登山は限られた物好きな人だけの物になるだろう。

 だが今はいけない。人数が多いのだから山にかなりの影響がある。最低限のマナーは守らなくては。



 やがて東の空明るくなり、太陽が顔を出し始めた。急に辺りが明るくなる。周りの登山者からは歓声の声が漏れた。やがてそれは山頂にいる登山者全体を包む。そして皆、顔を見せたばかりの太陽をカメラに収めている。


 俗世間の垢にまみれた僕らも一応感動し、太陽が全ての源であることを思い出した。別にさっきまで死にそうだったわけではない。ただ、朝日に照らされた頬が暖かくなるのを感じたのだった。それだけで十分だった。


※1
プロトレック

カシオの多機能腕時計。温度計、気圧計、方位磁針の機能が付いていた(当時、ファーストモデルを即ゲットですよ)。


つづく
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昼下がりの妙琴公園

 飯田松川の上流、妙琴浄水場のさらに上にある妙琴公園へ行ってきました。残念ながら渓流釣りではありません(涙)。

 少し風も出ていましたが日差しも強く、上着の要らない暖かな日でした。

妙琴公園の場所

※ブログへの貼り付け方


 いつの間にか桜も終盤となり、白蓮や山吹が咲く時期となっています。

妙琴公園の白蓮



 赤松林の中に桜とツツジが咲き競っていました。

妙琴公園の桜とツツジ




 にぎやかな声が聞こえてきたと思ったら、もうキャンパーの姿が!
 テン泊(テント泊)して持参のバーナーで焼き肉している若者達がいました。

焼き肉をするキャンパー



 吊り橋の上から見た飯田松川はこの通り。先月はここを遡行していったんですよ。あの水の落ち込んだところで元気に泳いで入るんでしょうね。彼らが…。

妙琴公園の吊り橋の上から







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アマゴは私を待っててくれるんですよ…(希望的観測)。

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八ヶ岳核心部その5 〜山で見た星空の話など〜

八ヶ岳核心部 目次



 寒い風に吹かれていたせいで酔いが飛んでしまったらしい。小屋に戻ってから改めて酒盛りが始まった。本当によく飲むメンバーだ。



 気持ちよくなってきたので風に当たりに行く。再び外へ出るとちょうど夕日が沈むところであった。野辺山高原を覆う雲がさざ波のように八ヶ岳に打ち寄せていた。セピア色になった小屋の前で、いろんな事を話し合ったりした。僕も柄にもなく人生などを語るのだった。

 話をしているうちに小屋の夕飯の時間になった。僕の山行はテント泊が多く、自分たちで作ったご飯を作って食べるのが普通だけど、山小屋に泊まる場合は夕食が出るから気楽でいられる。鶏肉の照り焼きを食べた後は部屋に戻ってまったりとしていた。

 お腹がいっぱいになって眠くなったらしく、タローさんは横になって眠ってしまった。しかしそろそろ星が見える時間だ。まだ眠りたそうな彼を起こして小屋の外に出て星を見ることにした。



 7時を過ぎて、小屋の中もかなり気温が下がっている。土間のストーブの前で靴を履いたが、そのままストーブから離れられなくなりそうだった。当然屋外の気温は零下になっているだろう。みんな持ってきたフリースを着込み、さらにカッパを着て外に出た。

 山の上で見る星空は、下界で見るそれとは別物である。小さな星までたくさん見えるし、もちろん大きな星はより明るく鮮明に見える。下界でも少し田舎に行けばたくさんの星を見ることが出来るが、3000mくらいの山の上だとほんとに空いっぱいに星をちりばめたように見える。それが瞬いているのもよく見える。こういうときは視力がよすぎるよりも、少し焦点の定まらない目で星を見るのがいい。



 流れ星を3つ見つけた。遠く離れた町の灯りが分かった。野辺山、甲府、諏訪地方、そして佐久の町の灯りが星の明かりをじゃまする。雲は出ていないのだが町の灯りが空をわずかに明るくし、それがどうにもじゃまに思えた。

 僕らの周りにもたくさんの人がいてそれぞれ夜空を見上げている。暗くてお互い顔も見えない状態だったが、みんな気さくに話しかけたり、話しかけられたりしていた。とても山らしい光景だと思った。



 まだ10月始めということでオリオン座は出ていなかった。あとはカシオペアをさがして、北極星を見つけて…、その辺りで僕の星座の知識は終わってしまった(笑)。


サノ「あそこの明るい星が四角形を作っているのがペガサス座ですね。ええ。その斜め上の方にぼうっと見えるのがアンドロメダです。ええ」

ツッキー「え、なに、あそこの? よこ? ああ、あの3番目の星の隣のヤツか?」

サノ「ええ。まあ。ええ。そうです。ええ」



 サノさんはかなり星座に詳しかった。ほとんどの星座が分かるらしい。なんともうらやましい。是非下山したら星座の本を買って、僕も覚えようと思うのだった(と、いつもそう思うのだがなかなか…(笑))



つづく
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八ヶ岳核心部その4 〜赤岳山頂小屋での話など〜

八ヶ岳核心部 目次



 赤岳山頂小屋に到着したのは12時30分を過ぎてからのことだった。宿泊代7000円を払って取りあえず荷物を降ろす。みんなお腹がすいていたのですぐにお昼にすることにした。

 今日の昼食の目玉は、なんといってもツッキーさんが作ってきたカレーだろう。昨日の内に仕込んで、タッパーに入れて持ってきてくれたのだ。ツッキーさんはカレー屋をやるかサラリーマンになるかと真剣に悩んだほどの人物である。彼の作ったカレーは、町のカレー屋さんなど目じゃないくらい美味しかった。

 こんな山の上まで来て本格カレーを食べられるとは思ってもみなかった。山でカレーといえば定番メニューとはいえ、何故か良い思い出がない。失敗したとか、新鮮な野菜がなくて妙に具が少ないとか、カレーが良く出来たと思ったら芯飯だったとか。

 ほんとは山でも料理したいのだがいつもレトルトか乾き物になってしまう。やはり日頃からの練習が必要なのだろうか。


 売店で買ってきた缶ビールと下界から背負ってきたお酒のせいでかなり眠くなってきた。だが一眠りする前に赤岳山頂を踏んでくることにした。この山小屋はその名の通り赤岳山頂からすぐ目と鼻の先にある。多少酒が回っていたが、5分ほどで山頂にたどり着いた。

 さっきまでは快晴だったが、山頂にたどり着いたときは周りは雲に包まれていた。日が当たらなくなっただけでかなり寒い。築山さんのカメラで急いで記念写真を撮って、すぐに小屋に戻ることにした。10分もその場にいなかっただろう。


 ちょうど雨もぱらぱらと降り出していた。まだ酒が残っていたのかタローさんがこう叫んだ。

タロー「雨も降ってきたし、ここは勇気ある撤退ですね!」

ツッキー「撤退って、小屋は目の前だろ(笑)!


 つっこみを入れたツッキーさんの足もふらふらしていた。


 それにしても寒い。僕の腕時計には気温計測の機能があるが、腕にはめていると体温を拾ってしまって使い物にならない。ふとみると小屋の入り口に温度計がぶら下がっていた。なんとまだ15時前というのに、気温は3℃ほどだった! 寒いわけである。


 暦は10月も始めだが、八ヶ岳山頂は冬に突入していたのだった。


つづく
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エクセレント!なデータ表現方法を紹介します

 せっかくアウトドア系のブログを作って自分の野生を取り戻す一助にしようとしているのですが、全然関係ない分野ですがご紹介したいサイトを見つけましたので書いてみます。


The Hive Group - Creators of Honeycomb Technology
各国の面積(大陸別)



 こんなデータの表現方法は初めて見ました。何と言っていいかわかりませんが、…美しいです。ちょっと感動です。

 それぞれの四角はその国のデータ(人口(Population)、面積(Geographic Area)、人口密度(Density)など)を、サイズと色で表現してあります。カーソルを持って行けば詳細データがポップアップしますし、そのままクリックすればWikipediaへのリンクなどが表示されます。

 この一画面を見るだけで、視覚的に各国の規模を比較することが出来るのです。


 この図(といっていいのか“グラフ”が適当なのかわかりませんが)はいままで私たちが慣れ親しんできた折れ線グラフや棒グラフの進化した形であるといえます。紙と鉛筆の時代では実現するのが難しかったでしょうが、パソコンならすぐに作図出来るでしょう。例えば会社の製品別売上げなど、身近な物にも応用したらかなり便利だと思います。


 河川の流域面積やアマゴの放流量などのデータで作図すれば、次回挑戦する川の優先順位も付けやすくなるかも知れません(…何とか釣りの話を絡めることが出来ました(笑))。



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八ヶ岳核心部その3 〜一枚岩と鎖場の話など〜

八ヶ岳核心部 目次




 県境尾根はなだらかな道だった。時折、林が開けて谷の下の方まで見ることが出来た。カラ松の林は植林した物らしい。整然と並んだカラ松と砂防ダムが、山にふさわしくない人工的な景観を作っていた。

 やがて目の前に一枚の岩が立ちふさがった。県境尾根はここで終わり、いよいよ赤岳本体の直登が始まるらしい。


 岩の手前で夫婦連れが休憩していた。お揃いのTシャツを着た、仲の良さそうな二人だった。


ぼくら「こんにちはー。ここからは急になるみたいですね」

夫婦「そうだね。こっちはゆっくり行くつもりだから、先に行っていいよ」

ぼくら「そうですか。ではお先に失礼します」


というわけで我々が先に登ることになった。


 まずツッキーさんが登りだした。鎖はずっと上の方まで続いていて、その時点では終点は見えなかった。岩壁の質はもろいらしく、時々小石が落ちてくる。

 続いてタローさんが登る。初めての本格的な山でいきなり本格的な鎖場に出会ってしまったようだ。

 そしてサノさん。とにかく落石が怖いので、前の人と十分に間をあけて進んだ。

 手軽に登れる初心者向けの山という認識だったが、八ヶ岳の南部には何カ所か険しい場所があるらしい。コースによっては危険を承知しなくてはならない。



 少し登ったところで鎖を片手に止まっていると、先に上がっていったサノさんからの落石が頭をかすめた。僕はびっくりして隠れる場所を探したが何も陰になる物がない。落石は加速が付いて転がってくるので、時には小石でも危険になる。ザックに当たった小石がアルミのナベに穴を空けていたという話を聞いたことがあるほどだ。


 先に上がった佐野さんが、岩に隠れて姿が見えなくなるくらいになったときのことだった。

 カッ

っと、上の方で落石が岩に当たる音がした。それとほぼ同時に、僕の頭に激しい衝撃があった。十分に加速がついた、親指の先くらいの石が頭にぶつかったのだ。


ぼく「痛ってー!」

サノ「はっしぃさん、大丈夫ですかー?」

ぼく「だ、大丈夫です…、いててて…


 血は出ていないようだが、痛みは全然大丈夫じゃなかった。それでもここには逃げ場がない。

 僕はしかたなく、その場でサノさんが登り切るのを待つのだった。



つづく
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八ヶ岳核心部その2 〜登り道で思ったことなど〜

八ヶ岳核心部 目次




 朝5時30分に佐久を出発し、サノさんの車を本沢入口に置く。4人ともタローさんの車に乗り込み、清里からの登山口へ向かう。野辺山への登り道で八ヶ岳の一部が朝日に照らされているのが見えた。みんなで歓声を上げる。

「待ってろよぉー、八ヶ岳ぇ!」これは山を見たときの僕の口癖だ。

 8時には大泉清里スキー場に到着した。荷物を降ろし、車の前にみんなで並んで記念撮影。ミンクオイルでテカテカの登山靴にひもを通して準備完了。早速登り始めた。頂上にある赤岳頂上小屋までのコースタイムは約5時間。頂上でゆっくり出来そうな、理想的な出発時間だ。


 登り始めてから1時間ほど川沿いを歩き、県境尾根の取り付きに到着。小休止をする。川沿いの道は砂防ダム工事のトラックが通れるようにコンクリートで舗装されている。砂防ダムについては色々言いたいこともあるが、おかげでアクセスが良くなっていることも事実だ。

 いっぷくしてから、まず小天狗岳を目指して歩き始めた。地図で確認するとかなりの急登らしい。登り1時間、下りが40分とある。歩き出してすぐに息が切れ始めた。確かにきつい道だ。地面では昨日までの雨で濡れた木の根っこが絡み合っており、かなり注意して歩かなければならなかった。

 タローさんは本格的な山歩きはこれが初めてらしく、こういう道での足運びが分からず戸惑っているようだ。みんな肩で息をしながら進んだ。

 空には雲が懸かっており、雨が降り出しそうだった。今日は不安定なお天気のようだが、涼しい気温の中で歩けるのはよいことだ。


 コースタイムよりも10分早く天狗岳に到着。さすがに若者のパーティーだけはある(笑)。サノさんが持ってきたリンゴを食べて小休止。山で食べる果物はとても美味しく感じる。体がほしがっているのだろうか。疲れていると、あの酸っぱいレモンが丸かじりできてしまうほどだ。


ツッキー「この方向にあるはずなんだけどねぇ」

ぼく「そう、きっとあの雲の中ですよ」

タロー「へー、あんなに高い所なんですか」


 僕らは西の空を見上げながら、雲に隠れた赤岳を想像するのだった。



つづく
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八ヶ岳核心部その1 〜このルートを選んだ経緯など〜

八ヶ岳核心部 目次



 八ヶ岳はこれが2回目である。前回は10人以上のパーティーで、天狗岳、硫黄岳などを登った。人数も多かったことから比較的楽なコース取りだった。

 そこで今回は八ヶ岳の中でも核心部といわれるコースを選んだ。赤岳〜横岳〜硫黄岳を一泊二日で縦走するルートだ。山の情報雑誌によると、『アルペンムードが楽しめる』コースらしい。アルペンムードとはどんなものか分からなかったが、より山らしいのだろう。


 八ヶ岳にはほんとにたくさんのコースがあって、あらゆるルートを選ぶことが出来る。色々迷ったが、清里の“サンメドウズ大泉清里スキー場”からスタートし、“稲子の湯”の少し上にある“本沢入口”へ降りるコースを選んだ。スタートとゴールが全然離れているが、車2台で行ってゴール地点に1台置いておくという方法を使った。

このやり方だと一台で行くよりもバラエティーに富んだコースを選ぶことが出来る。それはこの2週間後、ツッキーさんと金峰山へ行ったときにも使った方法だった。


八ヶ岳南部山域




つづく
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弘法山の桜

 松本市にある弘法山は市街地のすぐ近くにある古墳で、その位置関係から夜景を見るスポットとして最適です。

 また桜の名所としても有名で、この時期には山全体が桜で覆われて、街から見ても素晴らしい景色だといいます。

 残念ながら、私はまだ桜の時期に訪れたことがありません。毎年チャンスをうかがっているのですが、今年も無理なようです。

 写真だけでも見て行った気になろうと思い(笑)、『気分は信州!松本生活ガイド』さんにトラックバックさせて頂きました。


「ちょっと撮ってもらえませんか?」




弘法山古墳の場所

JRみなみまともと駅の真東にあります。

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ブログへ簡単に地図を貼り付けられる『ALPSLAB』の使い方

 以前、塩川小屋の位置を示す地図へのリンクを貼ってみましたが、今一つしっくりこないなーと思ってました。

 そこでいろいろネットで調べてたらこんな便利なサービスを見つけました!地図好きの私にはたまりません(笑)。

ALPSLAB base
 ALPSLABで塩川小屋の所在地
 ※クリックすると別ウインドウが開き、拡大縮小/移動が出来るようになります。



表示の縮尺を変えたパターン
塩見岳の真西にあるんですよね。



 利用したのはALPSLABという、ブログにも簡単に貼り付け可能な地図を使用することができるサイトです。その中のALPSLAB baseというサービスを使ってみました。

 これは訪れた場所をブログ内で説明するときに、かなり便利ではないでしょうか。

 使い方もすごく簡単で、

  1)ALPSLAB baseで中心としたい地点と縮尺を表示させて、
  2)同時に表示される『この場所の地図画像を貼り付けよう』と書いてあるところのURLをコピーし、
  3)自分の記事を書くときに貼り付けるだけです。


 さらに、、、

ALPSLAB slide
 ALPSLAB slideというサービスを使うと、ブログに貼り付けた地図をそのままでスライドが出来ます。Googleローカルみたいなスクロール地図ってヤツですね。それを自分のブログに貼れるなんて感動です♪
 ホイールマウスの場合は地図の上にポインターを置いた状態でくるくる回すだけで拡大縮小です。

妙義山の位置

36/16/53.444,138/44/36.981


 これの利用の仕方はちょっと手間が必要です。

 1)ブログの<head></head>の間にscriptタグを記述
FC2ですと環境設定 →テンプレートの設定 →使ってるテンプレートの『修正』をクリック →するとHTMLが表示されますので、その中から<head>タグを見つけて以下のscriptタグを記述します。

   <script type="text/javascript"
   src="http://slide.alpslab.jp/scrollmap.js"></script>


 2)ALPSLAB baseで中心にしたい場所を表示させて、その地図のすぐ下に表示されている緯度経度の情報をコピー
妙義山の場合だと『36/16/53.444,138/44/36.981』です。

 3)ブログの記事の中で地図を挿入したいところに指定のdivタグを使って記述します。
↓こんな感じです。
   <div class="alpslab-slide">
   36/16/53.444,138/44/36.981
   </div>



 無理矢理3ステップにしてしまいましたが(笑)、ALPSLABのサイトに詳しい使い方も書いてありますのでチャレンジしてみてください。

 Google earthを初めて見たときにも感動しましたが、これはこれでお手軽さが感動的です。アカウント登録も利用料金も無しにこんな便利なサービスを提供する大英断をしてくれたアルプス社さんに感謝です!

 あなたのブログでもいかがですか?

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八ヶ岳核心部 目次

妙義山探険記の後に“登山野郎”へ書いた登山記です。
こちらに転載したいと思います。

あれからもう10年も経っているのか。。。


 

八ヶ岳核心部(全13話)

 
平成8年10月5〜6日。
 
 ツッキーさんに声をかけられて、
一泊二日で八ヶ岳に登ることになった。
それまでテント泊が多かったが、
今回は赤岳頂上小屋に泊まることにした。
 
メンバーは他にタローさんとサノさんの二人。
同じ会社の人だけど、それまであまり話したことはなかった。
それが山から帰ってくる頃には親しい友人になっていた。
山での様々な事件を通じて、
同じ『登山野郎』になっていたのだろう。
 
 目次
その1 このルートを選んだ経緯など
その2 登り道で思ったことなど
その3 一枚岩と鎖場の話など
その4 赤岳山頂小屋での話など
その5 山で見た星空の話など
その6 朝日が昇るのを見ながら思ったことなど
その7 朝食後のサノさんの様子など
その8 阿弥陀岳山頂からの眺めのすばらしさなど
その9 途中で目撃した驚異的な光景など
その10 複雑な気持ちで頂いたお茶の話など
その11 本沢温泉での話など
その12 「しゃれになってないっすよー」など
その13 実はすでに決定していた、下山後の僕らの運命のことなど

つづく

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15年ぶりの塩川小屋

 先日、渓流釣りの下見で大鹿村の塩川へ行ってきたのですが、川に沿って走る林道の終点には広場があり、そのすぐ上に塩川小屋があります。

 塩川小屋は私も高校生時代に南アルプスへ登るために数回利用しましたがその後は訪れる機会が無く、実に15年ぶりの訪問となりました。

塩川のバス停





塩川小屋の所在地

  Googleローカル

  国土地理院 地図閲覧サービス(信濃大河原[北東])




 その当時なにしろ体力が有り余っている高校生でしたから、消灯しても話が尽きずついつい夜更かししてしまいました。お決まりの怪談話にも疲れ、そろそろ寝息が聞こえ出したかと思うと突然腕相撲大会が始まったりして、ほとんどのメンバーが睡眠不足で登山したものです。顧問の先生には本当にご迷惑をお掛けしました(笑)。

塩川小屋



 山奥にある無人の小屋はなんだか寂れていて気味が悪いです。
 この日は外観だけささっと撮影して、急いで帰路に着きました。

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塩川で渓流釣りの下見

 大鹿村の塩川へ渓流釣りの下見に行ってきました。塩川は鹿塩川の支流の一つで、南アルプス三伏峠への登山口である塩川小屋がある場所として有名です。ただ最近は三伏峠を目指す場合鳥倉林道にある登山口の方が近いため、訪れる登山者はかなり少なくなっていると聞きます。その為か、かなり道があれており、この道を使う人は渓流釣りに訪れる釣り人か営林署の職員くらいでしょうか。

 この日の飯田下伊那地方は朝から曇り空で時折雨の混じる天気でした。また黄砂の影響でひどく霞がかかっており、雨に混じった黄砂で車がかなり汚れてしまいました。


 道にはかなりの量の落石がありました。冬の間に雪に押されて斜面を転がり落ちてきたものです。時折車から降りてそれらの石を道の脇に寄せながら進む必要がありました。



道沿いに流れる塩川



 塩川は道のすぐ脇を流れているのですが、いかにも魚が潜んでいそうな場所が何度も目に入りました。最近の私は川を見ると無意識のうちに竿を入れるポイントを探してしまいます。竿を持って来れば良かったとすごく後悔しました。



塩川堰堤の魚道


 途中にある堰堤には魚道が設けられていましたが、まだ水量が少ないためその機能を果たしていませんでした。


 この辺りは標高が1,000m以上あるため夏でも水温が低く、つまりイワナが生息するのに適した流域というわけです。一応川の水を触ってみましたが、かなり水温が低かったです(正確に測るために温度計を持っていくべきでした)。


 今年の夏はこの川で尺イワナを釣るのを目標にしたいと思っています。


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妙義山探険記 その9 〜強烈な体験〜の巻

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 後はいつもの、林の中を下るような下山だった。だからこの妙義山探険記はここで終わることにする。


 それにしてもすごい体験だった。ハイキングコースに戻れたときは、よく生きて帰ってこれたと涙が出てきた。まだふるえが止まらない足で林の中を歩きながら、もう二度とここには来ないだろうと考えていた。

 この文章を書いていてもあの山での記憶が鮮明によみがえってくる。人生で一番怖かったことは?と聞かれたら即座に妙義山の山行と答えることが出来るだろう。なにしろこの日の夜とその次日の夜、崖から落ちる夢を見たのだ。


 しかし強烈な体験は人を変えるらしい。山から下りて駐車場で登山靴を脱いでいると、ツッキーさんが僕を“ぶるーと”に誘う時のような強烈な目で、なんとこう言ってきた。

「はっしぃ、今度さあ、妙義神社から入って点線コース全制覇に挑戦しない?なんかさあこれじゃ中途半端じゃん!サノも誘ってさあ!」

「いいっスねぇ! やりましょう!! ほんと、これじゃ妙義山を征服したことにならないですよ!!」


 ツッキーさんと同じ目をした僕が、そう答えていた。




おわり
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妙義山探険記 その8 〜最後の難所〜の巻

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 東之岳を極めたときは感動はなかった。大体普通なら山頂にあるはずの、山の名前と標高を記した標識がないのだ。どこが山頂かわからないうちに通りすぎた。

 相変わらずとんでもない道が続いている。 時々、どさっと音がして

「ツッキーさん大丈夫ですかー!!」
 とか、

「はっしぃ大丈夫かー!!」

なんて叫ぶシーンがあったけど、心臓が止まるかと思った。

 また、通常なら鎖があるべき所にロープだけ、しかもそのロープも切れかかっていて使えないなんて場所がよくあった。始めに登山靴にしようかそれともいつもの運動靴で登ろうか迷ったのだが、どうやら正解を選んでいたようだ。運動靴なら滑り落ちるか足を痛めるかしていただろう。

 標識といい切れかっかったロープといい、このルートはほんとに整備されてない。登る自信のある人だけかってに登ってくれ、という雰囲気だ(笑)。


 さて、ついに点線コースからハイキングコースに戻る分かれ道にたどり着いた(もちろん標識も何もない)。そこを少し行くと最後の難所が待っていた。地図にも記してあった、”2段のやせた直立岩場5m、鎖なく初心者要ザイル”だ。鎖はなかったがロープがいくつか垂れ下がっていた。しかしそれは古く、切れかかっていて使えなかった…。

 先に下りたツッキーさんにホールドする場所を下から教えてもらったりしながら、手足を掛ける場所を探して慎重に下りていく。途中行きどまって少し戻ったりしながら、とにかくゆっくり下りた。たしかに初心者ならザイルが必要だろう。岩はまったく直立している。でも僕なら初心者をこんなところに連れて来ない。ここは登れたとしてもこの先はまったく進めないだろう。

 地形からしてここが最後の難所と思われた。ここで怪我をしたらもったいない。相変わらず指先が痛くなる岩をつかみながら、少しずつ高度を下げていった。

 そして… 土の地面に着地した。


ツッキー「いやー、恐かったね!」

僕「このルート凄すぎますよ!」

ツッキー「だってさあ、あんな危険箇所にロープも無いんだよ!」

僕「そんな箇所の連続でしたね。ほんと、この山をなめてましたよ…」



 急に緊張から開放されたせいか、二人とも饒舌になっていた。これまでの道のりを大声で話し合った。涙目だったかもしれない。今までこんなに危険箇所が連続したルートを歩いた事はなかったのだ。ずっと緊張しっぱなしだった。そしてずっと死を意識していた。

――やがてどちらからというのでもなく、今降りてきた岩壁を見上げるのだった。



つづく
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飯田松川で坊主。。。

 土曜日に飯田松川へ渓流釣りに行って来ました。

 今回は友人がやっている釣りクラブのメンバーに混ぜてもらって、合計6人で釣りをしました。二人ずつに分かれて抽選で挑戦する川を決めて、7時出発、18時に集合という計画でした。ちなみに、一番釣れた人が今年度の会長になるというルールでした。

 私の組は飯田松川へ行くことになりました。先日釣り大会のあったあの川です!これは会長の座はいただき(会長が一番楽だそうです)だな、と思いながら出発しました。ところが。。。

桜ももうすぐ開花


 11時頃まで粘ったのですが全然当たりがありません。起死回生のため、上流の松川入りまで行ってみましたがまるで反応なしです。

 今回エサは、この時期食いつきが良いといわれるブドウ虫と、成魚放流をした魚を狙うのでイクラを準備していきました。また、あまりにも当たりがなかったので川虫も試してみましたがやはり反応はありませんでした。

オニチョロ


 途中で他の川へ行ったメンバーに電話してみると、みんな同じような状況でした。一組は清内路の黒川へ行っていましたが、先に川に入っていた愛知から来たという釣り人も今日は全然ダメだといっていたそうです。

 結局この日は大鹿村の青木川へ行った二人が2匹、1匹と釣り上げただけでした。


 10時間以上も竿を振り続けていたのに非常にくやしい思いをしました。

 今回の敗因は昨日までの気温が低すぎたからでしょうか(松川入りには少し雪が残っていました)。それともどの川も人が入りすぎて、ほとんどの魚が釣られてしまったのでしょうか。

飯田松川は堰堤がつづく


 いずれにせよ、もっと気温が上昇してアマゴが活性化してくる5月頃にもう一度挑戦です!

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妙義山探険記 その7 〜た、楽しめた!?〜の巻

妙義山探険記 目次のページ


 何とか休めそうなところを見つけて休憩した。上り始めて3時間も経ってなくて、体力的には余裕があった。しかし精神的にはかなり参っていた。


 ぐったりしていると、これから向かう東之岳の山頂付近に人が立って手を振ってた。距離にして100mもないくらい。おじさん二人だ。
「おーい。こっちこっち」←手をぶんぶん振ってる
「こんにちはー」←こちらも手を振って
こんなときでも元気に挨拶する(笑)。

 その二人とは、しばらく歩いた東之岳の上り途中ですれ違った。年齢は50くらい。そのいで立ちからかなりの経験者とわかる。ひとりはストック(山用の杖)を片手に岩場をすいすいと下りてきた。着ているTシャツには”北アルプス”なんてプリントされていた。そしてもう一人はよく使い込まれたロッククライミング用の赤いヘルメットをザックに括り付けていた。そして、二人とも妙義神社から来たとのことだった。

「すごいですねー、妙義神社からなんて。途中どうでした?」

「うん。崖とか危険な箇所が多くてね、なかなか楽しめたよ

「た、楽しめた〜!?」←ふたりでハモって


 まったく、”登山道”の奥の深さを思い知らされた(笑)。



つづく
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妙義山探険記 その6 〜からみそ食べてくればよかった〜の巻き

妙義山探険記 目次のページ


 もうどれくらい歩いただろう。中之岳山頂からの道のりは過酷を極めていた。

 時々、

「うわ〜。ここを下りるの?かんべんしてよ〜」

 と、笑って独り言を言ってみるが、その顔は自分でもわかるくらい引きつっていた。


 いつのまにか二人の間に会話が無くなった。ツッキーさんも黙々と進んでいる。もうお互いしゃべっている余裕は無い。目の前に次々と現れる崖を下り、あるいは登り、進んでいく。この勢いを止めてしまったらもう歩き出せなくなってしまうかもしれない。


 大体中之岳と東之岳の中間地点に差し掛かった時だろうか。何やらツッキーさんが慎重に歩を進めていた。地面にお尻をついて座った格好で進んでいる。僕は少し手前で待つ形になった。これはシャッターチャンスと思い何枚か写真を撮った。

「ツッキーさ−ん!撮りますよ−」

 なんて引きつった顔で言ってみた。ツッキーさんからは反応が無かった。

すべり台状の岩の上にいるツッキーさん


 その時ツッキーさんは緩やかに下る一つの岩の上にいた。岩は幅が狭く70cm程で、長さは向こうまで3m。まるですべり台の様だ。その途中に、ちょうど道幅と同じ直径70cmくらいの石があって道を塞いでいた。ツッキーさんはゆっくりと、ゆっくりと立ちあがるとその石を抱きかかえるようにして向こう側へ回った。

「はっしぃ、ここ気をつけて。結構危ないよ…」

 僕はその言葉をぼんやりと聞いていた。もうここまでの工程でも十分危なかったし、危険箇所の連続で気持ちが麻痺していたらしい。

 しかしそのすべり台の端に立ったとき、僕はツッキーさんの言葉を理解した。これまでの道にも痩せ尾根はあったが、道の脇には潅木が生えていて下は見えなかった。でもここは、すべり台の両側がスパッと切れ落ちた絶壁になっており、前を向いていても崖の下まで視界に入ってくるような場所だった。どす黒い恐怖感が僕の心を包む(そうとしか表現できない)。

 僕はそのときハッとして今まできた道を振り返り愕然とした。この中之岳と東之岳を結ぶルートは一枚の崖の上にあった。壁の上辺の上を歩いているようなもので、道脇に生えている潅木のそのすぐ向こうは両側がずっと絶壁だったのだ!

 ゆっくりとカメラをバッグにしまうとすべり台に挑んだ。挑んだといっても、よしやってやるぞという気持ちは全然ない。怖いとかもう帰りたいとか(帰り道なんだけど…)いう気持ちを押さえて、いや意識しないようにがんばって、一歩踏み出した。よく、高いところを進むときは下を見るなというけど、ここでは無理な相談だった。どうしても視界に入ってくる。無意識のうちに僕は四つんばいになって進んでいた。

 ここで、すべり台の中央にある石が僕の中でかなりクローズアップされてきた。今四つんばいで進んでいても怖いのに、石を越えるためには立ち上がらなくてはならない。僕は心の中で、僕の今日の一番の流行語である『かんべんしてよー』を叫んでいた。

 頭の中でこの石を越える手順をシミュレートした。石を両手でつかんで立ち上がり右足を向こう側へやって体を石の上を通過させ左足を引き寄せて再び四つん這いになり…。

 実際はうまく行かなかった。ついに恐れていた通り、石を抱えて右足を向こうに渡したところで固まってしまったのだ。左足がついて来てくれない。絶体絶命。前は絶壁、後ろも絶壁、つかまってるのは頼りない石(実際は数百キロあるでしょう)。人生で一番怖かった時間だろう。

 気がつくとツッキーさんはもう先の方へ行ってしまっていた。今ここで滑落したらツッキーさんに迷惑かけるな…。まず死は免れないだろう。みんな悲しんでくれるかな…。自分から山に行ったのだから自業自得とか言われたりして。ああ、ここにくる前にぶるーとによって“からみそ※4”食べてくればよかった…。今になってみると、そんなことはいいから早く進めと思うんだが、その時はいろんなことが頭の中を駆け巡っていた。


 やがて意を決して左足を引き寄せた。そして何も考えないようにして一気にすべり台を渡った(実際このときの記憶だけ薄い)。手が震えていた。少し歩いてツッキーさんに追いついた。

「すごかったでしょう、はっしぃ」

「すごかったです…」

声も震えていた。


 とりあえず一番の難所は乗り越えたが、その後にもいくつもの難関が待ち受けていた。そこを二人は黙々と進むのだった。



つづく  e_04.gif


※4
からみそ【からみそ】
 ぶるーとの人気メニューの一つ。辛い味噌ラーメンのこと。

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プロフィール

はっしぃ

Author:はっしぃ
性別:男性
年齢:34才
住所:長野県南部

 田舎に生まれて自然に囲まれて育ったはずが気が付くと読書とネットが好きで仕事はずっと屋内という生活に慣れてしまった私だが進んでアウトドア趣味などにのめり込み山とか川に出かけることで果たして自らの野生を取り戻せるか?!

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